1日だけの鳥居火

高寺直美

2021年04月15日 09:45

松本市の重要無形民俗文化財「鳥居火(とりいび)」。
4月中旬の3日間、通称鳥居火山と呼ばれる山の斜面に
松明を持った地域の氏子たちが並び、
夜景に文字を浮かび上がらせる神事です。

今年は感染症対策のため、昨夜一晩のみの開催となりました。
鳥居の形…伝わりますか???
(スマホでの夜景撮影は難しいですね。)



一度取材に行ったことがありますが、この斜面がかなり急!
暗い足元、手には松明とかなり気を使う状況で、
さらに斜面を移動しながら複数の文字を描くのです。
見ている分にはとても楽しみなのですが
毎年続けている皆さんには頭が下がります。

各地の伝統のお祭りや毎年恒例のイベント。
開催するか否か、開催するならどんな形が可能なのか、
関係者の皆さんは頭を悩ませていることと思います。
どんな結論もそれぞれの考えがあってのこと。
こんな状況だからこそ、その判断に
例年以上に思いを寄せなくてはと思います。